小学生の時の算数の時間、先生がみんなにこのように言った
【暗算って知ってる?今から○○君に暗算してもらうから
端からみんなの家族の人数言って行ってね】
(○○くんとはそろばん塾に通っていて暗算か得意な友達)
端から元気な声が聞こえ始めた
3人!6人!4人!
○○くんは机の上に空想のそろばんを描き、
器用な指さばきでそろばんの玉をはじくしぐさをしていた。
僕んちは幼い頃に両親が離婚し、母と姉と、そして僕の3人家族。
僕はリズムよく進む皆の声に負けないように大きい声を出す心の準備をしていた。
そして3人!って言うのを間違えないように・・・
ようやく僕の順番が回ってきた