立食いそば・・・

今日もハローワークに行った

37才の時から通っているのでもう7年目である

僕が住んでいる小さな町からハローワークに行くに方法は

●　電車

●　バス

●　徒歩

●　タクシー

●　自転車

以上5通りの方法がある

僕はお金もないし、自転車も無いので徒歩でハローワークに行っている


片道50分、運動と思えば良いのでしょうが、年齢のせいか膝に嫌な痛みを感じることがある




そんな節約生活をしているのですが、今日はいつも以上に嫌なことがありました


それは立食いそば屋さんでの出来事・・・




時間にして30時間ほど何も口にしていなかった僕はお腹がペコペコだった
ハローワークの帰り道、たまたまおそば屋さんの看板を見たら
無性におそばを食べたくなってしまった


しかもかき揚そばを。


僕は何かに引っ張られるかのように立食いそば屋さんの暖簾をくぐりぬけた・・・


【いっらしゃい！】と大きな声で挨拶する店員さん・・・
僕は軽く会釈をし周りを見渡した


僕の目に入ったのは券売機だ・・・
口下手な僕には最高の機械・・・


じっくり選ぶ事が出来るし、他の具材を追加するのにも気を遣わなくて済むからだ・・・




僕は一通り券売機のメニューを見て、食べたかったかき揚を見つけた




かき揚そば【390円】


よし、これだ！　そう思った僕はズボンの後ろポケット(右)から
汗で蒸れてしまってとてもカビ臭いお財布を出した


小銭入れの部分を開き、お金を取り出そうとする僕


なんだか嫌な予感・・・


500円硬貨ならば見付け易い
しかし、その見付け易いはずの500円硬貨が見当たらない


よし、そう来たか！


と、お財布に挑戦状を叩き付けられた僕は必死になってお財布の中を覗く


僕には見えた、銀色の硬貨が数枚と茶色い硬貨・・・


足りるなコレは・・・


僕は数枚の硬貨を一気に取り出し、そしてソレを硬貨投入口に入れ始めた


220・・・
230・・・
250・・・




260・・・




足りない、どう見ても足りない


390円にはほど遠いい・・・




諦めた・・・




全て諦めた・・・・




ダメ人間は何をやってもダメなんだ




僕は券売機の硬貨返却レバーを行きよい良く右に回し、出てきた硬貨を握りしめ
お店を後にした・・・